今朝の「日曜美術館」(Eテレ)は、昨年亡くなった安西水丸さんの特集だった。
いい絵って何だろう ~イラストレーター・安西水丸~|NHK 日曜美術館
水丸さんを知ったのは村上春樹さんの本のイラストだったんですが、今手元には「村上朝日堂」「村上朝日堂の逆襲」「ランゲルハンス島の午後」「日出る国の工場」「うずまき猫のみつけかた」があります。
どれも村上春樹さんのエッセイですが、私はこの「村上朝日堂」シリーズ(と言っていいかどうかわからないけど)が大好きで、赤茶けた色に変化したこの古い文庫本を気が向いた時に読める場所に置いています。
特に巻末の二人の対談を読むのが楽しい。
このおじさん二人のどーでも良いような、肩の力が抜けた会話がなんとも心地よいのだから不思議です。
水丸さんが幼少期を過ごした千倉(千葉県)の話も、大好きなのです。
「W座からの招待状」(WOWOW)で、小山薫堂さんとヨーロッパまで映画を買い付けに行ってたのがつい最近の事のように感じるけれど、もう1年以上もっと前になるんですね。
このコーナーのトークも「何か良い事を言ってやろう」なんて邪心は全く感じられず、自然体だったのが思い出されます。
とはいえ、私が知っているのは安西水丸のほんの一部なわけでして。
今日の番組は生前水丸さんと親交の深かった嵐山光三郎さんがメインゲストでした。
その中で紹介されたのは、亡くなった父親に対しての思いが感じられた「青の時代」、普通常識マンガ「普通の人」、村上さんとの共作絵本「ふわふわ」で、どれも私が知らない水丸さんワールドを垣間みる事ができた気がしたのです。
「青の時代」は残念ながら、絶版のようですね。
あらためて安西水丸さんの著書を調べてみると、なんだか面白そうな匂いのするモノが色々あります。
その中から手に入る本を、これから読んでいくのも楽しみができました。
とりあえず今夜は「村上朝日堂」の対談でもよんで、ほわーっとしたひと時をすごしたいと思います。