自分スタイルを見つけよう

“ゆらぎ世代”まっただ中! イキイキとした毎日を過ごすためのヒントを見つけるため、日々ジタバタしております。

漆喰を塗ってみた その手間と結果

ちょうど一年前の今頃、母を居宅介護する準備に追われていました

頻繁に実家に泊まる生活を始めるにあたり、最初に頭に浮かんだのは「あの暗い部屋で過ごすのは、気が進まないなー」という事
というのも、実家の空いている部屋は京壁と言うのでしょうか、茶色くてザラザラしてて、とにかく気分が滅入るのです
なんとか部屋を明るい雰囲気にするには、、、やはり壁を変えるしかない!

さて、凹凸のある土壁にそのまま壁紙を貼る事はできません
ファブリックで壁を覆ってしまおうかとも考えましたが、隠す範囲が真四角じゃないので難しいし、埃もたちそう
どうしたもんかなーと思案した結果、漆喰を塗ることにしました


漆喰を塗るって大変そうだけど、どうなんだろう?

結論から言うと、1.買い出しに半日、2.下準備に半日、3.1回目を塗るのに1日、4.2回目を塗る+後片付けで1日かかりました
(六畳の部屋を、二人がかりで取り組んで)
ちょっと頑張りが必要だったけど、やって良かった!という感想です

ちなみに暖かくなり始めた4月に始めたので、空気も乾燥していて良いタイミングだったと思います。


1.まずは材料の買い出し

私が使ったのは「漆喰うま〜くヌレール」という商品

「F☆☆☆☆」の表示なので、化学物質が混ざっているものの、人体への影響はかなり少なく比較的安全な商品だと思いたいところです。
ただし、同じような物でもっと安価な商品もあるようですよ

一般的に漆喰は、粉を自分で練って準備する方法と、最初から練ったものを買って使う方法があると思います
私は、途中でいやになってしまう事だけはとにかく避けたかったので、簡単な後者を選択しました
これで、かなりしんどさが軽減されたと思います。

元々の土壁がさほど傷んで無いようだったので下塗りはせず、仕上げ用だけを購入しました。
「漆喰うま〜くヌレール」18kg×2つを購入し、六畳の部屋でで少し余裕があるくらい。
とはいえ、塗り方の厚い・薄いで差が生じると思います。

他には、「こて」「こて板」「へら」「マスキングテープ」「マスカー」「ひしゃく」などを購入

こては必須ですが、こて板は、平らな板などで持つ所があれば代用できるかも。
「へら」は角を綺麗に塗るのに欲しいところです。
「ひしゃく」は漆喰をこて板に乗せる際に使うだけなので、古い捨てても良いおタマがあれば、それを使えばOKです。

「マスキングテープ」「マスカー」は必ず使うと思います。
これプラス、家にあった養生テープ、ブルーシートや新聞紙、ドライバーやハサミ、カッターなどが、養生には必要です。
あと当たり前ですが、しっかりとした脚立がないと、高い場所は塗ることができません。


2.下準備

ここが、一番念入りにしたいところ。

まずは、部屋の掃除です。
掛けてある絵やフックなどをはずし、家具などと一緒に別の部屋に移してから、壁面や細かい場所も含め、隅々まで綺麗にホコリをとります。

次に「養生」です。
塗料を塗りたくない場所を保護する作業、いわゆるマスキングですね。
これをしっかりしないと、エラい事になります。
ここでは詳しく述べませんので、興味のある方はググッてみてください。

それにしても、マスカーは便利ですね。
エアコンの室内機も全部マスカーで覆えば、問題なしでした

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コンセントが3箇所もあったので、ドライバーでカバーをはずす作業が少し面倒だったかな。

あと、マスキングテープを壁際から2,3ミリ離して貼ればよかったんですが、うっかりギリギリに貼ってしまい失敗しました。
テープを剥がすときに漆喰が一緒に剥がれてしまって、仕上がりが少し汚くなったのです、が実はあんまり気にしてません(笑)
言える立場じゃないですが、几帳面で綺麗好きな方は、最新の注意を払って養生することをお勧めします。


3.1回目の仕上げ塗り

今回は下塗り無しで、漆喰を塗っていきます。
私は、捨ててもいいような服を着て、軍手をはめ作業しましたよ。
できれば、メガネなど目をカバーするものもかけた方が良いかも。

容器からひしゃくやおたまで漆喰をすくい、こて板にのせます。
そのままでは漆喰が少々硬いのですが、コテで揉めば柔らかくなって漆喰がスムーズにコテにのります。

最初はワクワクしながら塗っていましたが、腕に力が入っているのか、2時間もすると疲れてきました。

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「さくら色」は塗ったときは薄いピンクですが、乾くとほとんどベージュのような感じになります。
どれくらいかかったのか記憶が定かではありませんが、全部塗り終える頃にはクタクタでした、ハイ


4.2回目の塗り

1回目の塗りから1週間後、2回目に突入しました。

本当は1回目の塗りを終えたらすぐに、塗り面と設置しているマスキングテープを剥がすべきなのですが、ずぼらしてそのまま2度目に突入しました。
皆さんは、ちゃんとした手順を踏んでくださいね〜

2回目は、慣れてたせいか一度目よりもかかった時間が短かったような気がします(いや、気のせいかも)
塗り終わったら、壁に密着したマスキングテープを剥がしていきます。

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あとは、全部の養生をはずし、片付けと掃除、余った漆喰は空気にふれる面にラップをして置いておけるようです。


壁を塗り終えた部屋は一気に明るくなって、その後の9ヶ月を明るい気持ちで過ごせました。

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今はこの部屋に泊まる事もめったにありませんが、良い経験だったし、振り返ると夫と共同作業できた楽しいひと時でした。

ズボラな私でも「やれば、なんとかできる!」という気持ちを感じられたのが、一番の良かった事かもしれません。